資金繰り表作成の手順 -2-
予定表の作成にチャレンジ
実績表はデータから機械的に作成することが可能ですが、
予定表の作成は難易度が少し上がります。
過去に発生しなかったが、今後発生する可能性がある取引を予測して織り込む
必要があるからです。
まずは大まかなものでよいので、作ってみることをおすすめします。
作成していくうちに徐々に精度が上がってきます。
年次予算を組んでいる場合は、それをベースに作成していきます。
以下のような場合も、実績表を作成していれば、予定表を簡易的に作成することは
可能です。
・年次予算を組んでいないが、売上計画(月別、得意先別)を作成している場合
・売上計画(全社の年間合計)は作成しているが、月別、得意先別になって
いない場合
月単位で6ヵ月~1年分の予定表を作成してみる
通常は月単位で作成します。
資金繰りが厳しい場合は、日単位で作成したほうがよい場合があります。
月末ではなく、月中のどこかで資金ショートする恐れがあるからです。
例えば、源泉税や労働保険料の納付期限のように月末日以外に多額の出金がある
場合があります。
1年分を日単位で作成するのは現実的ではないので、まずは月単位で作成し、
資金繰りが厳しいと予想される月について日単位で作成するのがよいでしょう。
次回予告:全般的なポイント